シンゴジラ雑感
シンゴジラ、感情的にはムリという感情しかない。
大変面白かったけど、大変ツラい。
基本的には盛大に日本とゴジラを皮肉りまくった与太話なんだけど、とにかく救われねえな、ってところで。
ラストの尻尾に関しては、あれはゴジラの幼体だと思うが、あれができてきているということは、ゴジラ、体内活動は復帰しているのでは....?
そうなると10年とかそこらの話をしているのが阿呆らしくなってきますなあ。
キャッチコピーに偽りなしでしたが、とにかくか会議が面白すぎて困った。ツラいので会議だけ見たいな。
最初の方は皮肉ともとれる会議の冗長さをテンポのよさでバサバサっとやるのがおもしろおかしい感じだったけど、後半はもうそれじゃないと見てられないんだよな。そこが余計に面白い。前半においては、会議ばかりで結局客観視するとなにもできてない。実際は避難誘導とヘリ飛ばしたくらいなんだが、後半はバシバシ決まっていったぞ。
てか今回のゴジラ、今までの知ってるゴジラというより概念的なゴジラっぽい。想像上存在しうる最悪の存在としてのゴジラっていう感じです。今までは、英雄をたてたり人類の希望としてのオーバーテクノロジーによる撃退、封印、殺害などあったけど、こっちに変なリアリティがあるからそれがムリなんだよな。偽りの平和エンドだった。
その変なリアリティみたいなところが怖すぎて泣いたもん。今年21になるんだが。
自分の住んでるところが破壊されたので、後に続く恐怖を味わう必要がないのが私にとっては救いでした。映画館から出たとき、私自身がゴジラの歩みでしたがな。家に逃げ帰った。
変なリアリティっていうのは、会議とか表明とかああいうところで、「僕らの思う日本」という国みたいなところが表現されていたところです。内実はともかく、イメージはこれですよね。なので錯覚しやすく没入しやすい。だから変に現実とリンクさせてる人もいますけど、これは与太話ですよ。そう思うと、みんながイメージして形成された概念としての日本vs概念としてのゴジラというスーパー概念大戦でもある。与太話だ。
音響のタイミングが憎らしくてしょうがなかった。こんなのゴジラじゃ....って思ったところで、ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやってくる、だもんな。初代ゴジラを予習しておいてよかった。初代ゴジラは英雄(存在しない)vsゴジラ(存在しない)でもあった。
後はとにかく庵野監督、この特撮オタクめ!みたいなところがあったな。
石原さとみについては別にこれでいいのでは?変なリアリティがある、っていうのは、虚構と現実の曖昧さのバランスが極致というところであって、全部がリアリティあるということではないのだが、石原さとみについてはそのバランスみあったな。まあ、顔は外国人ぽくはないが...。
字幕についても「日本的意訳」が効いててわーおという感じだ。ドイツ語も学んでおいてよかった(いまいちよくわからない)
ひとまず一回観た雑感ですけど、何回かみたい気がありますね。また思い出したらなんか書きたい。
追記1#2016/08/08#21;30
作戦内容について書いていなかった。あれは大変興奮した。だって列車車両爆弾だぜ?メカゴジラのときにエヴァみたいな東京の電力を~とかあったけど、アレと同じくらいオオオ!となってしまった。それに高層ビルでゴジラをぶったたくの、本当に天才だと思った。あそこはとんでもない迫力だったな。
ちなみに一回目のヘリのところは初代ゴジラと「日本」への皮肉だと思うのですが、いかがでしょうか。
追記2
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メイキングみたいなのは見ていて面白いですね。こちらも見るとよいと思います。あんなところがCG!?みたいな感じで