すべての雑感

自分用の備忘録です

統計検定二級勉強方法についての私見

こんにちは。すっかり年の瀬ですね。

11月27日に受けた統計検定2級なのですが、12月27日にweb合格発表(希望者のみ)が行われ、私は合格していました。

優秀な成績だったA・S成績者には入っていませんでしたが、一応の振り返りとして勉強法のまとめを個人的に書きたいと思います。

とりあえず今回の検定に受かることに特化した勉強法となっております。

 

 

まず、統計学初心者は、統計検定3級の教本を読みましょう。大変わかりやすいです。

 

日本統計学会公式認定 統計検定3級対応  データの分析

日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析

  • 作者: 藤井良宜,竹内光悦,後藤智弘,日本統計学会,竹村彰通,岩崎学,美添泰人
  • 出版社/メーカー: 東京図書
  • 発売日: 2012/07/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 こちらは本当に基本的な統計資料の見方が説明されており、練習問題が多く、良いと思います。

心配な方はこちらも参照されるとよいでしょう。

 

肝心の2級の教本ですが…

 

改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎

改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎

 

 こちらは大変わかりづらいです。

そして、こちらはなんと、この本自体に練習問題の解答が載っておりません。

なんというか絶句したレベルで良くない本ですが、結局はこの本が一番試験範囲を網羅しているので、一読する必要があります。(一回読んだらそれ以降はわからないところが出てきたら読んでみるくらいでいいですが、語句の意味やグラフの読み方はここできっちりと抑えときましょう。)

最初は私も試験範囲の表と照らし合わせつつ、インターネットで調べて学んでいたのですが、大変非効率的かつ、間違った情報で書いてあるサイトが多く、時間の無駄でした。

 

こちらの二冊ですが、図書館で借りられる場合があるので、是非調べてください。大学とかに通っているなら、学内図書館は結構置いてあるかと。*1

 

 一応教本を一読した後ですが、恐らくほとんど分かっていないと思います。

その後はとりあえず次の本のあとに紹介する公式問題集の古いものを一回分やるといいかと思います。

もし、それなりに知識があれば、前半は結構溶けると思いますので。

問題は後半です。

後半は大体推定、検定、回帰などの分野であり、こちらは式を覚えておくこともかなり重要となってきます。

そちらについてはこの本をお勧めします。

この本のメインは、6章~13章です。

それ以外は興味があったらでいいです。

(5章は知らなかったら読んだほうがいいですが、多分大丈夫なのでは。)

 

Rで学ぶ統計データ分析

Rで学ぶ統計データ分析

 

 具体的には、確率分布、標本分布、推定、検定、回帰分布といった感じです。

統計検定で式まで覚えておかなければならないもので、覚えるのが面倒なもの3つのうち1つが、推定、検定なので(残りはベイズと回帰)、役に立つと思います。

しかし、この本も式を覚えるには結構役立ちますが、大数の法則のところの説明がややわかりにくかったり、回帰分析などにおいて、ではこれはどう役立つのか、というところで少し軽いところがありますので、もっと勉強したい人はこの本の後にもっと別の本を読まれるといいかと思います。

この本では統計フリーソフトである「R」を使うことを前提にしていますが、学習の際にそれは必ずしもご自身のPCなどにいれて実行しなくても大丈夫です。この本にも一応その実行手順と結果が載っていますので。

統計検定の問題にも統計ソフトの見方が出てきますので、今後統計検定問題集でその問題が当たった際には、改めて見方と活用法を確認しておきましょう。(主に回帰分析の箇所で問われることが多いです。)

 

 それでは、公式問題集について。

こちらなのですが、結果的にはすべての回のすべての問題を、間違えずに回答できることが目標です(間に合わなかったら、難しそうなのは飛ばしてしまいましょう)

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2013〜2015年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2013〜2015年]

 

 こちらは最初の二冊が終わった段階で一回分やったと思いますが、それが終わったらとりあえずどこができなかったかチェックをつけ、解説を読んでみてください。

それからあとは、「Rで学ぶ~」と併せつつ、こちらもやっていきましょう。

ただし、次に進むタイミングは、一回やった回で間違えた問題を自力で解けるようになってからです。

とにかく問題を解きつつ覚えていきましょう。

 

一応私が実践した勉強法はこれで以上です。

正直、この勉強法、私自身もやり切れませんでした。

具体的には推定、検定、回帰の式を完全には覚えきれず、回帰の範囲は知識がやや曖昧でした。

ですが、勉強しているときはやはり前半がけっこうすぐ解けるようになったのが大きく、モチベーションが保てたので良かったと感じました。

巷でよく言われている統計学入門の本ですが、こちらは統計検定程度でしたら正直ちょっと重すぎるので、受かってから読むのがいいと感じました。

良い本ではありますが、時間がない時、または初学者にとっては、諸手を挙げておすすめはできないでしょう。

 

統計学入門 (基礎統計学)

統計学入門 (基礎統計学)

 

ドヤ顔でここまで書いていましたが、統計検定2級で問われるのはあくまで基本的な知識ですので、これからも色々なことを学んでいきたいと思います。

また、この記事は自分用でありますが、もし受験者の方の一助にもなれば幸いでございます。

*1:二級のとか買うと正直怒りたくもなる